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林業のみんなの「知りたい!」にお答えします!

更新日:2023年4月7日

林業の仕事とは?

林業?と言われてもなんの仕事をするかわからないという人は多いと思います。

私も現在は、祖父の代から続く会社の経営者ではありますが、正直どう伝えればいいか

悩みます。

林業といってもかなり幅が広く、木材だけでなく「特用林産物」と言って食用きのこや山菜類、竹材や木炭なども含まれます。

えっ?意外と思われるものもありますがこれも大きい区分だと「林業」になるのです。

できる限り私たちが行っている仕事を、皆さんがわかりやすいようにお伝えさせていただきます。



林業ってどこから仕事をもらえるの?

林業の仕事は、大きく分けて2つあります。

①国や市町村から請け負う仕事。

②民間からの仕事。

になります。


日本の7割ほどが森林です。そのうちの3割ほどが国の管理する国有林。

残りの7割は、民有林といい民間(個人)で所有している森林です。


弊社では、国有林をメインに仕事を請け負わせていただいています。

国で管理している省庁は林野庁です。

民有林の場合は、個々の個人から請ける場合や、市町村から請ける場合があります。



林業ってどんな仕事なの?

一番イメージしやすいのは、畑でいろいろな作物を作ることと同じようなことです。

じゃがいもを作るとしたら、どうしますか?

まず、畑を耕して、種を撒く。芽が出て害虫などにやられないように薬剤を撒いたり

して、大きく成長したところで実を刈り取る。

その繰り返しですよね。


それを森林に置き換えると、先人が植えた苗木が大きくなり、樹種にもよりますが50~100年たった立木を刈り、そこに苗木を植え、鹿や害獣に食べられないように忌避剤を撒き、大きく育てるために枝を払ったりして大きくなったら刈る。

という循環を行います。


その時に、大きな立木を刈るのが「素材生産」植えたり忌避剤を撒いたりするのが「造林」

という2つの仕事になります。



林業に就職するために必要な資格は?

  • 林業架線作業 主任者

  • チェーンソーによる伐木造材等の業務

  • 車両系建設機械(整地運搬 積込用及び掘 削用)の運転の業務

  • 玉掛けの業務

  • 移動式クレー ンの運転

  • 機械集材装置の運転の業務

など他にも必要な資格があります。


ただ弊社ではまず

・チェーンソーによる伐木造材等の業務

・玉掛けの業務

の資格を取得していただいています。


初心者の方でも、きちんと受講してもらえれば合格できるのですが、本当に大切なのはそのあとからです。

実際の現場では、先輩社員などから指導してもらったりしますが、基本に忠実に行うことが非常に重要です。


まったく野球の知らない小学生に、「ホームランを打ってみて」といっても打てるわけがありません。バットの降り方や一塁からホームまでの走り方など知っている人からすれば、当たり前ですがそれを教えてあげなければ、打てるわけがいないですよね?


それと同じで、立っている木を切るにも、どうやったら安全にできるのか?どこに倒せばいいのか?倒し方はどうおこなうのか?など毎日の鍛錬をすることで徐々に狙った場所に木を倒せるようになるのです。


他の資格についても、同じことが言えます。やはり、基本を学びそれを忠実におこなう。これが王道ですね。



林業の給料・年収ってどのくらい?

働くのに、一番気になるところですよね。

「林業の給料」とか「林業の年収」とかで検索するといろいろと載っていますが、全国の平均なのか、それともどこかの地域を参考にしているのかわかりませんが、正直かなり差がありますね。


そこで、あまり具体的にまでは言えませんが、弊社の給料を例にさせて書きます。


①給料の体系

給料体系は、日給制です。仕事に出れば出るほど稼げることになりますが、天候に左右されたりして、雨の日は基本お休みになります。ですので土曜日は出勤となることも多いですが

日曜日は休みとなります。(たまに雨が続くと日曜日と他の休みの日を振り替えることもありますが)


②日給と年収

日給は、それぞれの技量によって決めています。

まったく知らない初心者で高卒8,000円~10,000円

大学卒10,000円~12,000円です。

5年~10年続けている人で15,000円~18,000円ほどです。

また現場責任者ともなれば、20,000円を超える日給です。


年収に換算すると、高卒初心者で約250~300万円

責任者ともなれば650万円~750万円くらいにはなるのかと思います。


③賞与

弊社では賞与というものではなく、能率給というものを採用しています。

能率給は弊社が請け負った仕事が工期より早く終わった=人件費が少なく済む=その差分を

一人一人に分配します。


例えば、3,000万円の仕事を請け負って、工期が早く終わり2,000万円済めば1,000万円利益ですよね。

そこから会社の利益や保険料、一般管理費などを差し引いて半分残ったとします。これを10人で終わらせたとなれば、一人50万円という計算になります。


ただし、これはわかりやすく説明するための例えであってそんな簡単にはいきませんが。



林業の年間のスケジュール

良く言われるのが、「冬は仕事しないでしょ」と言われることがありますが、年間を通じて

仕事はあります。ただし、年度の変わり目の3月、4月はないこともあるのでその間に、機械の点検や次の仕事に向けて道具の整理などをしたりしています。

わかりづらい点もあるかもしれませんが、下表にまとめさせていただきます。



まとめ

読んでいただいてありがとうございます。

どうでしたでしょうか?かなり掘り下げてお話したつもりです。特に日給で高卒初心10,000円とか責任者で20,000円以上とかほかの職種ではあまりないのかもしれません。


ただ自然相手に仕事をするわけですから、普通では想像できない危険と隣り合わせです。

その中で働くわけですからもちろん賃金が高いのも当然だと私は考えます。

また弊社の社員は、自然が大好きな人が非常に多いです。山で食べる昼食、川のせせらぎ、鳥のさえずり休憩中はそんな場面に遭遇します。たまに熊や鹿、いのししなどと遭遇することもありますが。


危険であるリスクはもちろんあります。ただそのリスクをいかに減らせるかなくせるかを日々考えて楽しんで仕事をしてもらっています。


新しい仲間が6月からまた一人増えます。

このブログを読んで、参考にしていただいたり、ご質問や働きたいという方がいればお気軽にお問合せください。


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